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驚いた!水辺に舞う淡い灯火。ホタル鑑賞ができる4選(2023年版)と蛍の不思議

ホタル 蛍

初夏の風物詩ともいわれている『蛍』。

5~6月になると、日中は汗ばむほどかなり気温が上がりますが、夜間はまだヒンヤリしています。
こんな気候が、蛍の飛翔シーズンです。

暗闇の中に浮かび上がる蛍の光は、日本でも昔から歌に詠まれるほど幻想的な雰囲気に包まれます。
寒さの冬、暑苦しい夏と違って、この時期は夜間の自然観測に出歩きやすい気温なので、とっても鑑賞しやすいです!

自然の生み出す期間限定の芸術作品は、各地で開催されている蛍鑑賞会でご覧になれます。
ぜひ親子やカップルと一緒に、幻想的な美しさに触れてみませんか♪

蛍の姿・形、よくわかんないほうが美しい?!

蛍は全長が約15mm程度の大きさで、その姿は夜間鑑賞ではわかりにくいですが、全体が黒っぽく前胸だけ赤い色をしています。
家の中でもし見かけても、パッと見ただけでは、ゴ〇ブリに間違えそう~。

英名は「Firefiy」
火がでているイメージの英名ですが、発光部分は熱くありません。
蛍の発光部位は腹部後方で、オスだけでなくメスや幼虫も光るようですが、主にオスが発光しています。

日本では主に、ゲンジボタルが鑑賞できますが、他にも約40種ほどの蛍が生息しています。

蛍はなぜ光る?

蛍が体内に酸素を取り込むと、体内の酸素が腹部後方の発光部位のルシフェリンと呼ばれる物質ルシフェラー ゼという発光を助ける酵素物質と合わさり、酵素反応することで発光しています。

蛍の発光の色は、黄緑色やオレンジ、赤色などが見られます。
酵素反応するルシフェラー ゼは、蛍が体内で作る物質なので蛍によって違いが生じ、酵素反応も同じではないために色の変化がでてくるといわれています。

発光していても熱はでていません。

また、すべての蛍が発光しているわけではありません。
鑑賞会でご覧になれるゲンジボタルやヘイケボタルは発光する種類のホタルで、ゲンジボタルは発光ホタルの中で一番明るい光でそうです。

【蛍の発光の目的】は・・・???

  • 敵をおどかすため
  • 食べるとまずいと警告するため
  • 求愛行動

色々な説がありますが、光を放つリズムや色、飛び方にもそれぞれ特徴があり、仲間とのコミュニケーションツールとしての役割になっています。

一晩中、発光していますが、日没後の約2時間がもっともよく光っている時間帯です。
ですから、蛍鑑賞会は、大抵日没後のこの時間帯に設定されています。

楽しく蛍鑑賞するための7つのマナー

蛍の生育環境を守って、蛍の魅力ある光乱舞をお楽しみいただけるように、次にあげるマナーをぜひ心に留めて、鑑賞しましょう。

☆蛍撮影はフラッシュ・スマホや携帯での撮影NG

蛍は、発光することで仲間同士のコミュニケーションをとっています。
カメラのフラッシュ撮影や携帯電話・スマートフォンの光、また懐中電灯などの強い光が夜間の蛍生息地にあると、蛍はその光に反応してしまい、仲間同士の発光がわかりにくくなります。
明るすぎる人工の光は、蛍が朝だと勘違いしてホタルの体内時計が阻害される原因になり、蛍の一番の魅力である発光機能などが衰えたりするようです。
このような【光害】によって蛍が絶滅している地域が全国的に多くあり、問題になっています。

また、蛍の幻想的な光乱舞を楽しみにしている他の鑑賞者にとって、鑑賞の妨げにもなりますので、液晶画面が光るカメラ、スマホや携帯電話の利用はご遠慮ください。

☆しずかに鑑賞しましょう

蛍の夜の生活行動をそっと見守りましょう。
大きな声をあげたり、ザワザワとした話し声は、自然の中で育っている小さな蛍が驚いてしまいます。

騒音に感じると、蛍たちはそこに住むことができません。
来年もステキな幻想的風景を楽しめるように、蛍サイズの会話にとどめましょう。

☆蛍の生息エリアに近づかない・触らない

今回ご紹介する蛍鑑賞会では、多くの場所でロープや仕切りがあり、蛍に触れる位置まで近づけないように配慮されています。
薄暗さの中で、自由に飛び回っている蛍のほのかな光との明暗の対比を鑑賞するのが『ホタル鑑賞会』です。

人や車、光が近づくことは、蛍に警戒心を与え、せっかくの蛍の魅力である発光が見せてもらえません。
自然界の美しい景色をもっと間近で見たい気持ちはわかりますが、蛍を脅かさないよう、蛍に近づかないようにしましょう。
遠い位置から鑑賞すると、蛍の集団での発光がさらによくわかり幻想的でステキですよ。

☆蛍はぜったいに捕獲しない

小学生の理科で昆虫について始めに習うこと。
それは、「どこで昆虫を見かけるか?なぜその昆虫はその場所にいるのか?」です。
小学生の娘が先日の理科の授業で校庭の昆虫について調べたそうですが、「昆虫は、植物や土の中など見つけたところにその昆虫の食べ物があり、住みやすい環境であること」に気が付かせる授業内容でした。

つまり、見つけた場所以外のところでは生息が難しいのです。
せっかく元気に育っている蛍を捕獲しても、蛍が辛い思いをし衰弱させるだけ。
蛍にとって、現状のすみかが一番心地よい場所なのです。

☆屋外での飲食はやめましょう

蛍の生息地域は、自然豊かでキレイな清流付近と知られています。

ですが、人間がその場で食事をすると、ゴミや食べこぼしなどでホタルの生育環境が汚れてしまいます。
蛍の生息環境を守るため、食事したい場合は、鑑賞後に別の場所でするようにしましょう。

☆歩きタバコ禁止

携帯灰皿を持参されていても、歩行しながらの喫煙は絶対にやめましょう。
人間だけでなくホタルや他の生物にとっても受動喫煙になります。
所定の喫煙所をご利用下さい。

☆光を発する履物やアクセサリーなどは禁止

蛍から発せられるほのかな光を鑑賞します。
衣類・履物・アクセサリーなど光を発するものを身につけるのは鑑賞の妨げになるので避けましょう。

蛍を鑑賞するマナーをいくつか挙げました。
自然に親しむには必要なことをお子さんとも話されてからお出かけされるといいですね。

次のページは、お楽しみ♪蛍を鑑賞できるスポットのご紹介です。

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この記事を書いたひと

りこ

りこ

浜松在住歴30年、3人の子育て中の40代主婦です。

パン屋さん・ケーキ屋さん・和菓子屋さん大好き!
お出かけついでに立ち寄ることがささやかな楽しみです。

長年住んでいても、浜松は新発見ばかりです。
子どもとお出かけして出会った、浜松の「楽しい場所」・「人」・「おいしいもの」をお届けしていきます。