浜松の街中で不気味に微笑む石像「佐藤松五郎」
浜松中心街に不気味にたたずむ謎の石像。浜松の人なら誰もが知ってるこの場所。
周りには願い事が書かれた絵馬がずらり。その数はそこらの神社さんよりよっぽど多い。
みんな知ってるけどよく知らない、謎多きこの場所の解明をしていきます・・・。
佐藤松五郎
浜松市田町にある謎の石像。第一通り駅からほど近い「濱松たんと本店」さんのすぐ横にあります。まずはこの微笑むおじさんが一体何者なのか解明していきましょう。
第一通り駅から歩いて1分ほど。
不気味に微笑むおじさんがそこに鎮座しています。
石像の下に名前が。
どうやらこの方「佐藤松五郎」さんとおっしゃるようです。
「マビー像」とはいったい何なんでしょうか?
石像の横に、何やら説明文があります。
銅板にはこう書かれていました。
粋でいなせなマビーさん。
あだ名の由来は「松っちゃん、ビシッとキマってるねぇ!」
と、いつも言われていたことからです。
「松っちゃん、ビシッとキマってるねぇ!」
と、言いながら
頭をなでてみてください。
誉められて
有頂天になったマビーさんが
あなたの願いを
叶えてくれるとか、くれないとか・・・
整理すると佐藤松五郎さんのあだ名は「マビーさん」ってこと。
その由来が「松っちゃん、ビシッとキマってるねぇ!」ってことは・・・
「松っちゃん、ビシッとキマってるねぇ!」
「まっちゃん、ビシっと」
「まっちゃ、ビシっ」
「まっびっ」
「マビー」
「マビーさん!」
なるほど・・・
もしかしてマビーセブンって・・・
あ・・・そういえばこのビル「マビーセブン」ってビルじゃなかったかな?
気になってビルの名前を探してみると・・・
ありました!
やっぱりこのビル「マビーセブン」という名前でした。
え?ということはこのビル建てたのがマビーさんってこと?
ん〜謎が深まるばかり・・・。
いろんな書物を調べているとこんな記事がを発見。
佐藤松五郎伝説
時は1890年、花町・浜松が活気に満ち溢れていたころ、ひときわ輝きを、はなっている人物がいました。粋でいなせな、名を「佐藤松五郎」といいました。
通称「松ちゃん」!
松五郎さん、なかなかのちょいウツケ、うまいものと酒をこよなく愛し、数々の女性たちを美しく、幸せにしていったそうです。
そんなある日、浜松に五十棟を全焼する、大火災が発生しました。火元は、松五郎さん行き着けの一杯飲み屋、一夜のうちに浜松の街が、焼け野原となってしまいました。
そんななか、粋でいなせな松ちゃんは、今こそ我の使命とし、浜松にあかりと活気をとりもどそうと、復興に自らのすべてをかけ、全力で駆け巡りました。
そのかいあって2年後には、浜松の街は少しづつひかりと活気をとりもどしてきました。
ところが、そんななか、松五郎さんは、日頃の無理がたたり、病に倒れ、その
まま帰らぬ人となってしまいました・・・。
時がたち、浜松の街にひかりがとり戻ったころ、地元の有志が集まり、松五郎さんの功績をたたえ、この場所に浜松の「夢と希望と情熱」の象徴として「佐藤松五郎」の像を建設しました。
「男が触ると女にもてる!」
「女性が触ると綺麗になる!」
そう言い伝えられ、長く皆に愛され続けました。
時は1945年6月18日、第二次世界大戦末期、浜松を火の海にした浜松大空襲がおきました。すべてが焼け野原となり、残ったのは松菱をはじめいくつかの建物が奇跡的に残ったほどでした。やはり、松五郎さんの像も・・・
バタバタの混沌のなか、誰もそのことに気づくこともできずに・・・
1974年、浜松にも華やかな日々がもどっていました。そして、あの松五郎の像のあった場所に、地元財閥と有志グループの手によって、浜松の「夢と希望と情熱の飲食ビル」が建設されました。そうマビーセブンビルです。
浜松の、遠州の方達が夢を語り合い、愛を語り合い、明日への活力としての力の源となり、長く愛されつづけ、現在にいたります。
2007年、1階にて営業中の「濱松たんと本店」で下水への配管がつまってしまい、大規模な配管工事をおこないました。その時何か変わったものがでてきたと、業者さんが掘り起こしました。
そうです!
「佐藤松五郎の像」です。私達は、何のことだか分かりません、たくさんの書物、たくさんの文献から徹底的にしらべあげました。そしてこの物語にたどりつきました。
120年の時を経て、皆に愛された「佐藤松五郎の像」をふたたび、マビーセブンの角に設置させていただきます。
「男が触ると女にもてる」
「女性がさわると綺麗になる」
浜松の夢と希望と情熱の象徴 「佐藤松五郎の像」を!!
追伸 松五郎さん、いつもお洒落で髪型も着物もビシッときまっていました
「よっ!松ちゃんいつもビシッと決まってるねぇ」
「松ちゃん、ビシッときまってるねぇ」
と、いうことで「マビーさん」と呼ばれていたそうです・・・
マビーセブンビルの上階には美しい女性が集まるお店ばかりになりました
松五郎さんの力です
ん〜なかなか奥が深い話。
確かにマビーセブンの上階は夜のお店でいっぱい。
松五郎さんのおかげで今の浜松があるんですね。
マビー像も配管工事で偶然発見されたなんて、なんかロマンがあるなぁ〜。
浜松のために力を注いできた松五郎さん。
我々浜松市民にとってスターのような存在ですね。
ありがとう松五郎さん!
「まっちゃん、今日もビシッとキマッてるね〜!」
さぁ願い事を・・・!
今は誰もが知るマビー像。多くの方が願い事を書きにここに訪れるのだとか。
中にはこんな絵馬も発見。
おぉ〜マビーさんのおかげ!かなりのご利益があるようです。
女性の願い事だけを叶えてくれるマビーさん。絵馬は女性だけが書いていいそうです。
恋愛のことや家族のこと、プラベートな事、女性たちの赤裸々な願い事が書かれています。
絵馬は松五郎さんのすぐ横に置かれていて、誰でも書けるようになっています。
願い事を書いたら絵馬をくくりつけて、松五郎さんの頭を撫でてあげましょう。
有頂天になった松五郎さんが願い事を叶えてくれるそうですよ。
住所 静岡県浜松市 中区田町330−1 マビーセブン1F
電話番号 053−450−6622
営業時間 17:00〜25:00
定休日 なし
アクセス JR浜松駅より徒歩5分
HP http://www.tanto-otabe.com/
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