【浜名湖の成り立ち】縄文時代の大地殻変動から現代まで!
今回は、静岡県が誇る風光明媚な湖、浜名湖の成り立ちについて深掘りしていきます。
浜名湖は、日本で10番目に大きな湖であり、海水と淡水が混ざり合う汽水湖としても知られています。独特の生態系を持つこの湖は、一体どのようにして生まれたのでしょうか?
実は、浜名湖の誕生には、壮大な地球のドラマが隠されているんです!
縄文時代、そこは海だった!?
今から約6,000年前、縄文時代の浜名湖は、今とは全く違う姿をしていました。
なんと、現在の浜名湖周辺は「古浜名湾」と呼ばれる海の底だったのです! 縄文海進と呼ばれる海面の上昇によって、海が内陸まで入り込んでいたんですね。
大地殻変動と砂丘の形成
その後、約3,000年前になると、地球規模で地殻変動が起こります。この影響で、古浜名湾の入り口付近が隆起し、砂丘が形成されました。
これにより、湾の入り口が狭まり、外海との水の行き来が制限されるように。
まるで、海から切り離されたような状態になったんですね。
土砂が湖を作った!
そして、天竜川などから流れ込む土砂が、長い年月をかけて湾に堆積していきます。
少しずつ、少しずつ、湾は土砂で埋め立てられていき、約1,500年前には、現在の浜名湖の原型が完成したのです。
江戸時代の地震が汽水湖を生んだ!
浜名湖は、淡水湖として長い年月を過ごしていました。
しかし、江戸時代(1,498年)明応の大地震などによる津波と台風被害により、今切りができ、海水が浜名湖に流入するようになりました。
再び海水の流入量が増加し、浜名湖は汽水湖へと姿を変えたのです。
浜名湖のすごいこと
● 浜名湖の周囲長は、128kmで日本の湖の中で2位。汽水湖では1位の長さ。
● 1日に今切口を、4,000万トン以上の海水が出入りする。
● 浜名湖の面積は、70以上ある日本の湖沼の中で10番目の70.4㎢。
● 浜名湖に付属している湖は、細江湖、猪鼻湖、松見ヶ浦、庄内湖の4つ。
浜名湖の成り立ち、まとめ
こうして見てみると、浜名湖の成り立ちには、地殻変動、海面変動、土砂の堆積、地震など、様々な自然現象が複雑に絡み合っていることが分かります。
まさに、地球のダイナミックな活動が生み出した奇跡の湖と言えるでしょう。
浜名湖の歴史を紐解くことで、その美しい景観をより深く味わうことができるのではないでしょうか?
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