四季を通じて歴史・美・癒しの空間でエンジョイ!!【浜松城公園の魅力①】
この記事の見出し
浜松城公園内の見どころ
今回は、浜松城公園南側エリアの8施設のうち3つをご紹介します。
①浜松城天守閣
徳川家康を筆頭に25人の人物が浜松城主になりましたが、重要な役職に出世したことから出世城と呼ばれています。
地下1階~3階までの高さのお城です。
1階、2階は映像やパネル、現物や復元品の展示コーナーがあり、浜松城・浜松市の歴史を紹介しています。
「甲冑」
「陣羽織」
「浜松時代の若き日の家康公像」
お土産品は「家康くんグッズ」を中心に手ぬぐいも多数、販売してます
3階は展望回廊があり、360度の景色は、浜松市内だけでなく、浜名湖や遠州灘、富士山まで見渡せます。
東西南北から見える景色は、お花見シーズンで撮影したこちらをご覧ください↓↓↓
地下には「石組井戸」があります。
直径1.3m、深さ1mほどの大きさでよく見かける井戸と同じようなサイズで、穴のまわりを、石を積んで崩れないようにしてあります。
戦いなどで籠城時でも生活に必要な水を確保するための井戸に利用されていました。
②天守門と天守閣周りの見どころ
天守門
入場券は天守閣・天守門共通券なので、2014年3月に復元された天守門(櫓)もあわせて見学できます。
石を組み合わせて積まれた【野面積み】の天守閣や天守門は、迫力あります。
門の左右には大きな石が使われていますが、この石は【鏡石】と呼ぶそうです。
城の規模や城主の権力の強さを見せつけるために、意図的に巨大な石を門の両側や周辺に配置したようです。
天守閣へむかうために、通った天守門の上部が見学スペースになっています。
「天守門見学入り口」
天守門の見学は、入口で履物を脱いでスリッパに履き替えます。
敵が攻めてきた時、この部分の床板をはずして石を下に落として敵を撃退した「石落とし」
下を歩く人がよく見えます。
でも門の下(ちょうど閉門時の外側)からは、この部分はわかりにくいです。
昔は城を守るため、攻め込まれないように必死にここから攻撃したのでしょう。
映像でこの天守門の説明や出来上がるまでの各部分の作業工程が紹介されています。
木のイスに座って見ることができます。
テレビ画面はちょうど浜松で建築を学ぶ高校生が床に使う木材にかんながけをしているシーンです。
天守門の復元工事は、すべて地元の天竜木材を使用され、専門の大工さんだけでなく、将来の建築を担う若い高校生の力も合わさり完成したんですね。
ふと上を見上げると、日本独自の木造建築構造が丸見え。
木の部分名称や組み立て方などは映像で説明が詳しく見ることができます。
オープンして2年経ちましたが、まだ木のいい香りがします。
天守閣・天守門の詳細
入場料(天守閣・天守門共通) | 大人:200円、中学生以下・70歳以上:無料 |
入場時間 | 8:30~16:30(入場は16:20まで) |
休館日 | 12/29、30、31 |
電話番号 | 053-453-3872 |
銀明水と呼ばれていた井戸
浜松城には全部で10本の井戸があったようです。
現在は天守閣地下と天守閣前のこの井戸が残っています。
子ども達がずっとのぞき込んで離れません。
今は1mほどの深さに埋められていますが、そこに小銭が投げ入れられているので見入ってます。
石垣に注目
浜松城の石垣は野面積みと呼ばれ、大小の石を組み合わせて積まれています。
この石垣の配置にも浜松城は特徴があります。
屏風のように折れ曲がっていたり(屏風折)、へこんだ部分(入隅)があったり、逆に出っ張った部分(出隅)があったりします。
これも、攻めてきた敵を石垣側面から攻撃を仕掛けるための工夫だといわれています。
この場所の地形を生かして複雑な多角形で石垣が配置されていたようです。
本丸跡・二の丸跡に注目
天守閣展望回廊からの景色は、東西南北方向で見渡せます。
天気が良ければ富士山まで見えます。
浜松城主になった気分で、浜松城郭も意識して展望回廊から見下ろすと、その規模がよくわかると思います。
天守閣・天守門の東側方向で一段下がった部分が本丸跡、さらに一段下がった大通りまでの部分が二の丸跡、大通りより先の市街地が三の丸だったようです。
家康像のある本丸跡
天守閣・天守門から一段下がった広場が、【本丸】部分。
通常の城の場合は、天守閣をとり囲むように【本丸】が配置されているが、浜松城の場合は、天守閣東側の17m下に配置されたようです。
昔は、周囲を石垣でさらに囲み、本丸内にもいろいろな建物があったようです。
普段は、家康像をバックに写真を撮っている人がいるくらいですが、お花見シーズンでは……
たくさんの人々であふれている【本丸】家康像前の広場です。
二の丸跡
【本丸】からさらに一段下がった東の場所が【二の丸】と呼ばれた場所です。
この【二の丸】は、城主の日常生活を営む居館や江戸時代の浜松藩の政治を行った政庁があったそうです。
広さは約5000㎡。
現在の市役所や元城小学校部分にあたり、多くの家があったそうです。
戦災樹木・プラタナスの木
昭和4年に浜松市の初めて街路樹として、現在の鍛冶町通りの場所に植えられました。
植えられた46本のプラタナスの木は、浜松市民に親しまれていました。
しかし昭和20年6月の浜松大空襲で市街地の大半が焦土化。
そんな中、奇跡的に3本のプラタナスの木が助かり、昭和39年には「市民の木」に命名されました。
現在は、浜松城公園・浜松駅北口広場・緑化推進センター(みどり~な)に1本ずつ、浜松復興のシンボルとして元気に成長しています。
プラタナスの木の奥に見える蔵のような建物は、トイレです。
このプラタナスの木のそばには、ベンチや遊具があり、お花見シーズン以外でも子ども達が遊んでいます。
プラタナスの木の広場にあるトイレ
よく見ると家紋の模様があります
段差に敷かれていたゴムマットが面白い
トイレは和式だけでした。
③中央芝生広場
芝生で寝転がっている人、ブランコで遊んでいる子ども、ウォーキングや犬の散歩をしている人……
1周290mの芝生広場では、いろいろな過ごし方をされています。
残念ながら、芝生広場には自転車の乗り入れやサッカーや野球のような球技はできません。
普段はのんび~り広~い印象の芝生広場、桜の時期やイベント開催時は様子が全く違い、大勢の人で賑わいます。
えっ?なにこれ?
昭和56年に設置された浜松市営水泳場跡地のモニュメント。
市制40周年記念事業として、昭和25年にここ芝生広場に、50mプール、飛び込みプールや25mプールが建設されて、国体や浜松市内の小学生が経験する「30分間回泳」もここで行われていました。
こちらは「浜松ワルシャワ音楽文化友好交流協定10周年記念」の柳の木。
2000年にワルシャワ市長さんが浜松に訪れたときに、持参した苗木を植樹したそうです。
植樹された柳の木の後ろは、小川が流れていました。
6月にはホタルが見られるようです。
この小川に沿ってさらに進むと……
橋が架かっています。
せせらぎの池
池に映り込んだ浜松城公園の隣のホテルコンコルドが登場。
災害設備がある芝生広場
管理棟にいらっしゃったボランティアの方にお話を伺いました。
以前、芝生広場は市営プールだったことを生かして、地面には耐震性貯水槽があるそうです。
なんと飲み水に利用できるように!
浜松城公園は災害時の広域避難地に指定されています。
支援物資がくるまでの間、避難者1万人が3日間飲める量が芝生下に貯水されているそうです。
水は一定期間が過ぎると入れ替えが行われています。
災害時、芝生広場内にあるブランコは、テントをかぶせて緊急救護所に、隣に並んでいるベンチ20ケはトイレに変身させ利用できるようになっています。
中央芝生広場のトイレ
こちらが芝生広場のトイレです。
ブランコや時計台とは違う方向にあります。
車いす対応のところに洋式、あとは和式トイレだけです。
夜間まで点灯し、お掃除の方が何回か見回っているので、きれいに保たれ、安心して利用できます。
移動カフェ登場
ベンチ横や前は、移動式カフェが登場します。
平日でも出店の移動カフェ【タタズミcoffee】さん
歩き疲れてコーヒーを頂くことに……
「注文を受けてから豆を挽くのでちょっとお時間が…」とオーナーさん。
オォ~本格的‼
豆を挽く待ち時間は、コーヒーの香りが漂い、期待が高まります。
夏は、アイスコーヒーやかき氷もありました。
浜松城公園に出店される日はHPに記載されています。
浜松城公園の詳細
所在地 | 浜松市中区元城町100-2 |
電話 | 053-450-1516(公園管理者) 053-457-0088(駐車場) 053-453-3872(浜松城) |
開園時間 | 【浜松城】8:30~16:30 【プール】9:30~12:00、13:00~16:00 |
入場料 | 【浜松城・天守門共通券】大人(70歳未満):200円、70歳以上・中学生以下:無料 【プール】無料 |
休園日 | 年末年始(12/29~12/31) |
駐車場 | 有料駐車場あり ※2022年3月より有料化 ※最初の90分までは無料 ※土日祝は上限520円 |
公共交通機関 | 【バス】JR浜松駅バスターミナル①⑬乗り場発のすべてのバス→①番からのバスは「市役所南」、⑬番からのバスは「浜松城公園入口」下車→徒歩約6分 【タクシー】浜松駅北・南口タクシー乗り場より乗車約5 分 |
浜松城公園駐車場
思いやり駐車場のハートマーク駐車場スペースの奥が一般駐車場です。
管理棟
公園内の詳しい観光案内や公園のイベントの申し込みができます。
5時までボランティアガイドの方がいらっしゃいます。
イベントは親子参加の自然遊びや、史跡巡りもあります。
公園内の芝生広場にも案内板があります。
駐車場のトイレ
左側にバリアフリートイレ(洋式)があり、おむつ交換ができます。あとは和式と洋式があります。
ここは一番新しく、設備が整っています。
浜松城公園①まとめ
今回の記事を書くにあたって、お花見の時以来久しぶりに真夏の8月に何回か来園しました。
暑さで熱中症が心配でしたが、公園内は木が多いので散歩ルートは木陰が多く、また自販機やベンチがあちこちにあるので休憩しやすかったです。
一番驚いたのは、真夏でも朝から夕暮れまで地元の人たちがたくさん来園されていたこと。
美術館では夏休みに親子で来場しやすい展示があったり、毎年定番の市内の謎解きウォークラリーや無料の児童プールがあるからでしょうか。親子連れも多かったです。
10年前の芝生広場は、まるでドックランのように犬が放し飼いにされ、多数のカラスが飛んできて、群れになっている…
そんな公園に正直子どもを連れていくのにちょっと不安を感じていました。
でも、今は様子が違います‼
ペットを連れて来園される方への注意書き看板をあちこちで見かけ、来園マナーが守られていたり、カラスの姿は2、3羽程度でほとんど見かけなかったです。
そして、公園内の掃除の方が何人も手入れや掃除をされていて、市民の憩いの場としてキレイに管理されていました。
浜松城天守閣だけでなく、色々な施設や散歩ルートがあるのも魅力の一つである浜松城公園。
毎回違った公園の過ごし方が楽しめますよ♪
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