【浜松の工場見学】うなぎパイファクトリーの[ファクトリーツアー]に参加してきました!
うなぎパイファクトリーはいつでも!自由に!無料で!見学できる施設です。
ですが、(ディズニーランドでもあるように)うなぎパイファクトリーでも見学ツアーが用意されています。
普通に自由に見学するよりも、コンシェルジュの説明を聞きながら見学すれば、「うなぎパイ」について何か新しい発見があるかもっ!
お正月に短縮バージョンの見学ツアーに参加してきた様子をレポートします。
この記事の見出し
うなぎパイファクトリーの見学は3パターン
うなぎパイファクトリーは、基本は①自由に見学できます。
(※観光バス・マイクロバスなどで団体で行く場合は予約が必要です。)
自分の好きなように館内を自由に見て回れます。
でも、あらかじめ事前に予約が必要ですが②【ファクトリーツアー】と③【スマイルツアー】という説明付見学もあります。
予約・問い合わせ 053-482-1765(9:00~17:00)
予約確認HP http://www.unagipai-factory.jp/calender_all.php
うなぎパイの製造工程を、コンシェルジュが分かりやすく説明しながら、工場を見学します。
時間帯によっては、うなぎパイを作っている職人さんトークがあります。
1日約7回の開催(日によって開催数が違います)
所要時間:約30分~40分
定員:50名
愉快な探偵コンシェルジュがうなぎパイの謎を解き明かしながらうなぎパイの製造工程を説明します。
土曜日開催のみ。
所要時間:約40分
時間:10時~、15時~の2回
定員:30名
ファクトリーツアーに参加するには・・・
見学ツアーはいつ行われている?
見学ツアーが行われている日程や予約状況は電話だけでなく、HPでも確認できます。
予約受付終了やツアー短縮バージョン(所要時間20分)の日が表示されています。
見学ツアーの申し込み方法
あらかじめ予約が必要で、電話受付のみです。
3か月前より予約可能です。
来館したら自由見学の時と同じように、工場見学申し込み用紙に記入しますが、【事前予約あり】の用紙に記入します。
当日の受付
受付横に設置されている台の見学申込書【事前予約あり】用紙に予約時間や必要事項を記入します。
記入ができたら受付のコンシェルジュに提出します。
工場見学の来館特典のミニうなぎパイ&案内パンフを受け取ります。
ツアー出発まで出入口ロビーにある椅子で待つように言われました。
待て!と言われても少しもジッとしていられない子ども達、先に見学コースへ行こうとして・・・
「ちょっと待ってーーー!」と私が言うのと同時に、コンシェルジュの方よりお声がかかりました。
「先にご覧になると見学ツアーのお楽しみが半減してしまいます。充分お楽しみいただくためにも、もうしばらくお待ちください。」
楽しみが少なくなってしまうと言われた子ども達、慌てて素直にロビーに戻ってきました。
ファクトリーツアーに出発!
ツアー参加者が揃い、ようやく見学ツアーの出発です。
今回の参加者は、3家族のグループで大人7名・子ども2名。
普通なら約40分間のツアーですが、この日は短縮バージョンの約20分間のツアーでした。
(※日程や、ツアー時間はHPで確認できます)
うなぎパイファクトリーの紹介
うなぎの養殖が盛んだった浜松でうなぎパイが誕生したのは昭和36年(1961年)。
今から56年前のことです(2017年1月現在)
そして2005年(平成17年)4月から工場見学施設として『うなぎパイファクトリー』としてオープンしました。
1年間の来場者数が65万人を超えるほど人気の施設になり、トリップアドバイザーの「行ってよかった!工場見学&社会科見学2013」でベスト20に選ばれました。
うなぎパイクイズ~!
コンシェルジュさんの自己紹介のあと、早速うなぎパイクイズの出題です。
『皆さま、うなぎパイは食べたことがありますか~?』
この問いかけに、参加者全員がいっせいに手を挙げます。
うなぎパイファクトリーに来館される方のほとんどは、一度はうなぎパイを食べたことがあるんですね~。
うなぎパイファクトリーにくると、来場特典でうなぎパイがもらえますしね。
(でも頂いたうなぎパイ、館内では飲食禁止なので子ども達はすぐに食べることができずお預け状態ですが・・・(-_-;))
『皆さま、ご利用ありがとうございます。
では、そのうなぎパイは全部で何種類あるのかご存知ですか?』
子ども達は即答で「4つ!」と指で示していますが、大人たちは「3つ?!」または「4つ?!」と意見が分かれます。
春華堂のうなぎパイといえば・・・
- 赤のマークが入ったうなぎパイ
- 黄色のマークが入ったナッツ入りのうなぎパイ
- V.S.O.P.の入ったちょっと値段が高いゴールド包装のうなぎパイ
このようなラインナップだったような気がします。
でも、なぜか私の子ども達は2人とも「4つに決まってる!」と自信満々です。
『では、正解を発表します!』
『うなぎパイの種類は・・・』
・・・
・・・
・・・
ジャジャーーーン♪とうなぎパイの貼られたボードを取り出され
『全部で4種類あるんです‼』
そうだった! さっき受付でミニうなぎパイを頂いていました。
さすが、子ども達は記憶力抜群です。
このミニうなぎパイは、1994年(平成6年)に誕生した「ナッツ&はちみつ」味です。
パッケージは、工場見学記念品とは違いますが、店頭でも購入できます。
すべて手作業の生地の仕込み&仕上げ
木の棒がたくさん付いている扉にうなぎパイの生地を作る工程が書かれています。
生地を作る工程は企業秘密。
残念ながら作業の様子は見ることができませんので、パネルで紹介されています。
このパネルの奥が企業秘密の生地の作業場所になっているそうです。
生地の仕込みは、材料を混ぜる→生地を折る→生地を固める(寝かせる)工程です。
うなぎパイの原材料のフレッシュバター、小麦粉、ウナギの粉などを混ぜて、生地を何回も折りたたみます。
何回も折りたたむことで焼いた時にきれいな層になったパイに焼き上がるそうです。
生地を折っては伸ばし、折っては伸ばしを繰り返す・・・パイ作りはこの作業が大変で、一番大事‼
なんと!9,000層になるように職人が手作業でされているというから、驚きです。
この扉についている木の棒・・・実際に職人さんが生地作りに使われているのし棒だそうです。
「太さなどがよくわかりますから、触ってみてください。」
こういわれて1本を握ってみると、意外と太いし、重そうです。
こんな頑丈なのし棒でも、ずっと使っていると太さがだんだん変わってくるようです。
この扉には、使えなくなったのし棒が貼られているんですって。
重たいこの扉を開けると、職人の作業風景が描かれています。
冷蔵庫で24時間熟成された生地は、砂糖をまぶしながら伸ばしています。
その日の温度・湿度によって生地の状態が違うため、職人の熟練のカンで伸ばし方を変えているそうです。
『うなぎパイの生地は、機械で作っているのではなく、すべて手作業で生地を作っています。
うなぎパイのおいしさのヒミツは、熟練の職人の手作りにあるのです。』
毎日大量のうなぎパイが次々に焼き上がっていますが、生地作りがすべて手作業だなんて、驚き‼
ファクトリーツアーに参加して、はじめて知りました。
生地作りは、重たいのし棒を使いこなし、固めの生地を伸ばす力作業のため、男性のみで行われています。
衛生面でも一番気を遣う場所なので、白衣や帽子をしっかりと着用されています。
手や腕の毛も入らないよう、生地作りの部署の方は指からひじまでの剃毛が義務づけられているそうです。
熟練の職人の中には、頭髪も剃っている方もいるとの話に職人魂を感じました。
うなぎパイの焼成釜見学
3つの窓からうなぎパイを焼く工程をそれぞれ見ることができます。
企業秘密エリアで製造された生地は、鉛筆くらいの太さにカットされ、うなぎパイの生地が焼き釜の中を通過しています。
1番目の窓
見ているとあっという間にパイ生地の層が膨らんでいるのがわかります。
この焼き上げ工程は、その日の温度や湿度によって釜の火加減などを微妙に調整しているそうです。
2番目の窓
焼きあがったパイには、ハケで企業秘密の特製タレが塗られています。
この特製タレには、隠し味にニンニクが入っているそうですよ。
3番目の窓
専用釜で焼き上げられた熱々のうなぎパイは、急冷却の機械で風が当てられ、約40℃くらいに冷却され、乾燥が行われます。
触れるくらいに冷まされた「うなぎパイ」は人の目でじっくりと検品され、包装レーンに流れていきます。
職人さんが手作業で何度も折りたたんだ生地を焼くときれいな層になって焼き上がるのですが、まれにすき間があいて焼きあがったパイは目視によって取り除いているそうです。
うなぎパイファクトリー2Fの見学
階段を上がって、2Fの見学ゾーンに移動します。
手すりをよく見ると・・・
うなぎがいます‼
コンシェルジュさんからここで説明がありました。
『階段をよく見るとうなぎが付いているのがお分かりになると思います。
これをうなぎ上りの階段と私共は呼んでいます。
このうなぎ上り階段を上がれば皆様の運気もうなぎ上り~ですね♪』
いつもここに来る時は、ただ上っていた階段もこんな風に案内されるとなんだか運気上昇中のような気分になってきますね(^^♪
包装ラインの見学
ここでは、主に5つの作業を機械を使って行われています。
- 一枚一枚うなぎパイを個包装する機械+X線で異物混入を確認する機械
- うなぎパイの数量を数えて包装する機械
- うなぎパイを箱詰めする機械
- 箱を包装して、賞味期限シールを貼付して段ボールに詰める機械
- 商品が入った段ボール箱をコンテナに積み重ね、ストックする倉庫へ搬入する機械
X線で異物混入をチェックしている機械は2台あるそうで、どんな異物も見逃さないほどの働きをします。
目視でも行われていますが、機械でもチェック体制が整っている徹底ぶりに感心しました。
うなぎパイの箱詰めは人の手では破損しやすい為、掃除機のような機械がうなぎパイを吸い取って箱へ入れてます。
商品を丁寧に扱う機械の動きに目が釘付け!
「うなぎパイ」の生地は手作業で作り、焼き上げと包装は機械作業&人のチェックで商品が誕生しているということを、見学ツアーで初めて知りました。
うなぎパイの工場は、たった2カ所
うなぎパイの製造は、うなぎパイファクトリーのある大久保工場と浜北工場のたった2カ所だけで行われています。
それには、理由があります。
輸送に時間がかかると品質が落ちるためにできるだけ早く材料を調達できる近場に工場をつくりました。
うなぎパイ生地作りは企業秘密ですが、このパイ生地というのは、温度・湿度に影響されるくらいとても繊細だそうです。
たくさんの工場で製造すると微妙な味の違いが生じてしまう恐れがあるために、工場数は2つに限定したそうです。
うなぎパイの材料は、厳選されたフレッシュバターや小麦、卵の他、欠かせないのがうなぎ粉。
うなぎ粉とは、うなぎの頭や骨を粉にしたものなのです。
うなぎの頭と骨は、粉にしても鮮度が命!
だから材料の調達がしやすい浜松にしか工場を作らなかったそうです。
うなぎパイの製造、1年間でどのくらいの本数?
うなぎパイファクトリーを見学すると、あっという間にうなぎパイが次々と焼き上がり、すぐに包装されていくのを見ることができます。
子どもだけでなく、私も毎回ここに来るたびに、大量のうなぎパイが流れていく工程に目を奪われますが、毎日どのくらいのうなぎパイが焼かれているんだろう?って思ったことはありませんか。
2つの工場の製造量をあわせると、1年間で約8000万本のうなぎパイが作られているそうです。
『8000万本のうなぎパイって一体どのくらい???』
なんと地球の直径と同じくらいの長さになるそうですが、想像がつかない位の量がたった2つの工場で製造されているんですね~。
うなぎパイファクトリーの工場内では主に3種類のうなぎパイ、浜北工場では主にミニうなぎパイが製造されているそうです。
うなぎパイ工場について質問タイム~
短縮バージョンのファクトリーツアーの最後は質問コーナーでした。
一緒に行った娘が質問した内容をご紹介します。
働いている人の数は?
うなぎパイファクトリーのあるうなぎパイ工場では、約150名の従業員の方が働いています。
毎日約100名が出勤し、50名がお休みする交代制勤務だそうです。
工場内の白衣姿の従業員の方の人数をザッと数えても30人弱。
残りの70名はどこに?
企業秘密の生地製造の部屋や商品開発室、事務仕事をしている事務室、売店、運搬などここからは見えない場所で色々な部署に別れて仕事をしています。
工場にお休みはあるの?
工場は1年で360日稼働し、残りの5日は防災訓練や機械のメンテナンス作業をしています。
2017年は、1月中旬にメンテナンスのために休業されていました。
工場で働く決まり事
工場で働く人たちは、家でシャワーを浴びてから出勤することが義務づけられているんですって。
もちろん、帰宅後もシャワーを浴びています。
みんなの口に入る食品を製造している会社ならではの規則ですね。
1日どのくらいうなぎパイが作れるの?
2つの工場では、1年間で8,000万本製造しているので、単純計算してみると・・・
8,000万本÷360日=22万本
1日で約22万本のうなぎパイが製造されています。
この大久保工場では6つの焼き釜があり、その釜から約20万本のうなぎパイが毎日誕生しています。
そして、「うなぎパイ」の賞味期限は、60日。
目の前で焼き上がった「うなぎパイ」は、すぐにお店に運ばれて店頭に並べられます。
焼き上がった「うなぎパイ」も鮮度が命!
できるだけおいしいうちにお客様に召し上がっていただきたいと願っているそうです。
マスコットキャラクター【うなくん】
うなくんのプロフィールはこちら♪
うなくんが頭につけているハチマキは、なんと【うなぎ】!
このハチマキ【うなぎ】は、うなくんの相棒の「うなざえもん」。
土日には、うなぎパイファクトリーに登場するようです。
うなぎのじゅもん体操が特技ですって。
うなぎのじゅもん体操が放映中
うなぎパイファクトリー外の中庭には、【うなくん号】があり、飲み物やお菓子を販売しています。
うなくん号の窓から購入します。
こんなところにも【うなぎ】の顔があるっ‼
うなぎパイファクトリーツアーに参加した感想
うなぎパイファクトリーに訪れたのは、今回が3回目。
今までは自由に館内を回って見るだけでしたが、今回のファクトリーツアーに参加して、初めて知ったことがたくさんありました。
コンシェルジュの方の説明を聞いて、生地は職人さんの手作り!そして工場の作業ラインの機械の見事な仕事に驚きました。
一緒に来館した小学生の娘は珍しく質問したり熱心にメモってたので、夏の自由研究課題に使えそうです(^^♪
次回来るときは、人気の【スマイルツアー】も楽しそうで参加してみたくなりました。
あなたもファクトリーツアーで「うなぎパイ」のいろいろなこだわりを感じてみよう♪
We love 浜松♪
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