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浜松で「除夜の鐘」がつける寺とマナー作法 2023-2024

大晦日の夜、深夜0時ごろになると、どこからともなく

「ゴォ~ン、ゴォ~~~ン……」

と鳴り響いてきますね。

重みを感じる深い響きがきこえてくると、

「新しい年になったんだなぁ~。今年はどんな年になるのかな」

としみじみ感じたり、周りにいる方たちと「あけおめ~」と声をかけ合っていらっしゃるのではないでしょうか。

体の奥までじんわりとしみわたる鐘の音は、心が洗われるような心境になりますよね。
仏教では、鐘をつくことで、人間の欲や怒り、疑いなどの煩悩を祓うことができるといわれています。
余韻が残るような鐘の音をしずかに聞き入っているだけで、なんとなく心が落ち着いてきませんか。

心に抱えたイライラやモヤモヤなどを、「ゴォ~~~ン」という鐘の音が包み込んでくれて、そのまま一緒にスッーーーとしずかに消えていくような感覚がします。

普段はできませんが大晦日でしたら、自分でお寺の鐘をつくことができます。
自分で打ち鳴らした鐘の音をじっくりと聴きながら、ご家族やパートナーとご一緒に、厳かな1年のはじまりを迎えてみませんか。

【浜松市中区】除夜の鐘をつくことができる寺社

 鴨江寺

願意 / 交通安全 / 厄除祈願 / 家内安全 / 商売繁盛 / 開運厄除 / 社運隆昌 / 病気平癒 / 合格祈願 / 良縁祈願 / 工場安全 / 工事安全 / 旅行安全 / 心願成就 / 先祖供養 / 水子供養

「おかもえ」として親しまれている真言宗の古刹であり、創建は奈良時代までさかのぼります。

 鴨江寺の除夜の鐘情報

住所 浜松市中区鴨江4丁目17−1
電話 053-454-5121
つき始め 23:45~
※鐘を撞きたい方は事前に電話でお問合せ
※鐘つき時間/23時45分~3時
(2時30分頃から閉門準備されます)
ウェブサイト http://kamoeji.jp/
駐車場 あり(境内東入口より入場します)
※近隣にも有料駐車場あり
整理券 ●108番までにつきたい、希望番号でつきたい時は、早めに寺務所に予約
(電話受付可)

遠州信貴山

家内安全 / 商売繁盛 / 福徳開運

大和国(現在の奈良県)信貴山は、聖徳太子の御開基による日本最古の毘沙門天の霊刹です。
遠州信貴山は、御本山の毘沙門天の分身を鎮座お祀りしています。

 遠州信貴山の除夜の鐘情報

住所 浜松市中区中沢町81−26
電話 053-472-6671
つき始め 23:55~
ウェブサイト https://www.e-sigisan.jp/nen01.html/
駐車場 無料駐車場あり
※詳しくはこちら 
整理券 ●108番までにつきたい場合は、事前登録が必要。
早めに毘沙門堂受付にて予約しましょう。
●108番までの方は、記念絵馬がもらえます。
●109番以降も鐘はつくことができます。
●0時より御守り・おみくじ販売、初護摩祈祷があります。

 龍禅寺

龍禅寺は、浜松で真言宗三ヶ寺の一つにあげられるています。
開創以来1200年の歴史がある寺です。

現世に暮らしているわたしたちのご利益を授けてくれるとされる観音様において、龍禅寺は「生き観音」の霊場として信仰を集めています。

※2023年の情報はまだ未定です

 龍禅寺の除夜の鐘情報

住所 浜松市中区龍禅寺町357
電話 053-452-9482
つき始め 15:00~17:00
駐車場 あり (無料)
整理券等 ●108番までにつきたい時は、早めに行きましょう。
●整理券はありません。鐘の前に並んで順番待ちします。
●志納金を納めてから鐘をつきます。
●108番までの方は、干支のお守りがもらえます。109番以降も鐘はつくことができます。

 天林寺

 天林寺の除夜の鐘情報

 

住所 浜松市中区下池川町27-1
電話 053-471-6226
つき始め  0:00~
ウェブサイト http://www.tenrinji.com/sikinomoyoosi.html
駐車場 無料駐車場あり
※浜松城公園駐車場(無料)からも徒歩で行かれます。

【浜松市北区】除夜の鐘をつくことができる寺社

奥山方広寺

奥山方広寺で除夜の鐘つき

開運成就 / 火災消除 / 安産無事 / 合格成就 / 心願成就 / 大漁満足 / 海上安全 / 厄難消除 / 良縁成就 / 学業成就 / 病気平癒 / 社内安全 / 商売繁昌 / 交通安全 / 身体健康 / 家内安全

 

禅宗・臨済宗方広寺派の大本山として厚い信仰があるお寺です。

境内各所には五百羅漢の石像が設置されています。
御開山無文元選禅師が中国の天台山方広寺にいったとき、石橋にお茶を献じたさに、羅漢様が現れたという故事にちなみ1770年に安置されました。

大晦日18時の点灯より正月三が日まで毎晩、大本山方広寺門前通りを灯篭が幽玄に飾る「和の灯り道」が開催されます。
また、同時に三重塔・亀背橋・半僧坊真殿・方広寺本堂をライトアップされ、1月3日の夜まで毎晩行われます。

 奥山方広寺の除夜の鐘情報

住所 浜松市北区引佐町奥山1577-1
電話 053-543-0003
つき始め 23:45~
ウェブサイト http://www.houkouji.or.jp/
駐車場 あり(無料)
※周辺に奥山無料駐車場もあり
整理券 ●整理券は配布
※9:00~整理券配布開始

 龍潭寺

龍潭寺

臨済宗妙心寺派の寺。
733年に行基が開創し、1093年に井伊家の元祖共保が葬られてからは同家の菩提寺になりました。
大河ドラマ「井伊直虎」で脚光をあびているお寺ですね。

龍潭寺

 龍潭寺の除夜の鐘情報

住所 浜松市北区引佐町井伊谷1989
電話 053-542-0480
つき始め 23:50~
ウェブサイト https://www.ryotanji.com/
駐車場 無料駐車場あり
整理券等 ●108番までにつきたい時は、早めに行きましょう。
●先着108組までの方には、お年賀の品がもらえます。

 初山宝林寺

国の重要文化財に指定されている黄檗宗伝来初期の中国明朝風様式の寺。
明治の廃仏毀釈で数多く倒壊しましたが、残存した仏殿・方丈は大変貴重です。

 初山宝林寺の除夜の鐘情報

住所 浜松市北区細江町中川65-2
電話 053-542-1473
つき始め 23:45〜
ウェブサイト https://www.oubaku.org/shosan/
駐車場 無料駐車場あり
整理券等 ●本堂の中で除夜の鐘撞き(108名に干支のお守りプレゼント)
●108回以降も鐘をつくことができます。

【浜松市浜北区】除夜の鐘をつくことができる寺社

 平口不動寺

無病息災 / 開運厄除け / 家内安全 / 交通安全 / 合格祈願 / 学業成就

厄除けの「身代わり不動尊」として有名で、地元では「お不動さん」と呼ばれ親しまれています。

起源は奈良時代で、行基菩薩がこの地を行脚した時、不動明王を彫って疫病を沈めたことに発しています。

 不動寺の除夜の鐘情報

住所 浜松市浜北区平口5052
電話 053-586-3205
つき始め 23:45~25:00(受付終了は24:30)
ウェブサイト https://fudouji.main.jp/
駐車場 あり (無料)
整理券 ●108番までにつきたい時は、早めに行きましょう。
108組までの方には福銭がもらえます。
●甘酒の無料サービスはなし。

 岩水寺

安産祈願 / 子宝祈願 / 受験合格 / 家内安全/開運祈願/交通安全 / 商売繁盛 / 病気治癒/無病息災/身体健全/縁結び/悪縁消除

高野山真言宗別格本山である龍宮山岩水寺は、安産祈願の守り神と言われ妊娠5ヶ月目に入った最初の戌の日にお参りされる方が多いです。

ご本尊の厄除子安地蔵は秘仏として国指定重要文化財に指定されています。

 岩水寺の除夜の鐘情報

住所 浜松市浜北区根堅2238
電話 053-583-2741
つき始め 23:45~
ウェブサイト https://www.gansuiji.jp/
駐車場 無料駐車場あり

【浜松市西区】除夜の鐘をつくことができる寺社

 龍雲寺

※除夜の鐘は、コロナ感染拡大を受けて中止。並んでも鐘を撞けません。

南北朝時代1330年代に開山した臨済宗妙心寺派のお寺。
開基は、御二条天皇の御皇孫にあたる木寺宮康仁親王です。康仁親王は、天皇になる正当な血筋でしたが、後醍醐天皇の台頭によりその道が断たれ、東国に下向され、現在の龍雲寺東墓地あたりに御館を建立され、さらに祈願所として御館の南西に寺を建てられました。これが龍雲寺です。(龍雲寺HPより)

 龍雲寺の除夜の鐘情報

住所 浜松市西区入野町4702-14
電話 053-447-1231
ウェブサイト https://www.ryouun.com/index.html
駐車場 無料駐車場あり

 舘山寺

眼病平癒/縁結び/火防/開運招福

平安時代に弘法大師が仏道行脚の際に、舘山(現在の舘山寺)を訪れて当地において修行し、その際に開創した寺で、舘山(たてやま)に開かれた寺であることから舘山の寺という意で『舘山寺』と名付けられました。

山頂には美顔で有名な身丈10mの大観音があり、周囲はぐるりと1周約40分の遊歩道があります。

良縁祈願におススメなのが絵馬!心の文字に鍵の絵が描かれていて、参拝客に人気です。

 舘山寺の除夜の鐘情報

住所 浜松市西区舘山寺町2231
電話 053-487-0107
つき始め 受付開始 23:00~(先着順)
※鐘つき時間 23:40〜25:30
ウェブサイト https://www.at-s.com/event/article/festival/193368.html
駐車場 あり
※50台分
※30分無料後、1時間300円
整理券 ●23時から先着108人受付。
●志納金を納めてから鐘をつきます。

108回の除夜の鐘のつき方

鐘のつき方にも、諸説あります。

・年内に108回、つき終えて、新しい年を迎える

・年内に107回、つき、年が明けてから最後の108回目をつく

・大晦日から新年をまたいで108回つく

・年明けと同時に1回目をつく

このように色々あり、寺院や地方によって、それぞれやり方が違うことがあります。

鐘をつくお作法

除夜の鐘付き作法

除夜の鐘にかんしては比較的、作法が自由であるとされています。
ですが、新年を迎える大切な行事です。
寺院での厳かな伝統行事に立ち会っている意識を忘れないようにしましょう。

順番を待っている間は、大声を出したり、家族や一緒にきている友人同士の会話に夢中になったりしないよう、静かに自分の鐘をつく番を待つなどのマナーを守って参加しましょう

  1. 鐘をつく前は、鐘に向かって合掌しましょう。(手を合わせる)
  2. 新しい年の抱負やご自分や家族の幸せなどを祈りながら、鐘を1回つきます。
  3. つき終えたら合掌します。
  4. 鐘をついたら速やかに次の方と交代しましょう。

除夜の鐘の除夜とは?

古いものをすてて新しいものに移るという意味で12月31日は除日といわれています。
その徐日の夜、つまり大晦日の夜のことを『除夜』と呼ばれるようになりました。

鐘をつくことができるのは、先着108名?

除夜の鐘撞きは108名

最近では、除夜の鐘は、いろいろなお寺で鐘をつくことができます。
鐘をつくことができるのは、先着108名で、事前に整理券が配布されている場合があります。
先着108人に整理券が配布されているのは、鐘をつく回数が決まっているからです。

ですが、整理券なしでも、109人以降も続けてつくことができたり、また来訪者全員がつくことができるお寺もあります。

鐘をつく回数が108回とされている理由

大晦日に鐘を108回つく理由

鐘をつく回数が108回とされている理由は、諸説あります。

鐘を108回つく理由 その1

仏教では、人間の煩悩(心の欲望・怒り・執着・疑い)の数が108あり、その煩悩を祓うために除夜の鐘をつくのは、煩悩の和の108回である説。

鐘を108回つく理由 その2

四苦八苦を計算式にして4(四)×9(苦)+8(八)×9(苦)=108という説。

鐘を108回つく理由 その3

人間の6感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚・意思)がありますが、それぞれに好(好む)・悪(不快)・平(どちらでもない)の3種に分類され、その数が6×3=18、さらに浄(きれい)と染(汚い)の2種に分かれるので、その数が18×2=36、過去・現在・未来の3つの時間がかかわることで、人間の6感の合計数が36×3=108である説。

鐘を108回つく理由 その4

月の数(12)、二十四節季の数(24)、七十二侯の数(72)を足した数が108となることから1年を表すという説。

「煩悩の数だけ大晦日に鐘をつく」というのが、一番知られていますね。

大晦日の日に鐘をつく理由

大晦日の夜に鐘をつく事は、中国の宋時代の仏教行事が由来といわれています。
日本には鎌倉時代ごろに伝わりました。
その後、日本各地に広がり、江戸時代以降は盛んに各地で行われてきました。

鐘の音を聞くすべての人の心の乱れや苦しみ・迷いといった煩悩が祓われ、清新な気持ちで新しい年を迎えることができるという教えが広まり、現在まで『除夜の鐘』として信仰が続いています。

仏教では、修行することで、人間の煩悩を取り除き、悩みや苦しみ・迷いから解放され、悟りをひらくことができるといわれています。

お坊さんは、日々、自分を律するという終わりのない厳しい修行を行っているからこそ、煩悩を祓い、悟りがひらける境地になるのです。

一方、修行を行っていない一般人の私達には、悟りどころか煩悩を祓うのは、なかなか難しいことですよね。

大晦日の夜に限って、一般人の私達も鐘の音をきいたり、鐘をつくことで、煩悩を祓うことができ、感謝して新年を迎えることができる伝統は、これからもずっと続いてほしいですね。

大晦日以外にも鐘はつかれています

鐘は、大晦日に限らず、朝・夕に時報のような存在であったり、法要などの始まりの合図として撞かれています。
季節によって時間は多少ちがいますが、一般庶民が時計を持っていなかった時代から、ずっと決まった時間に鐘がつかれていました。
この音を合図に、商売をしているお店が開店したり、閉店していたようです。
ですから現在も引き続いて鐘をついている寺院が多いです。

日常の鐘をつく回数は、毎回108回でなく、18回程度と簡略化されているようです。

また鐘の音色が供養になるともいわれ、寺院での法要の始まりの合図として、鐘が撞かれています。

お寺の鐘『梵鐘』について

お寺の除夜の鐘は、梵鐘(ぼんしょう)といいます。

梵鐘を思い浮かべるとブツブツの突起が規則正しくついているのが思い出されるでしょう。
その部分は「乳」(ち)と言われています。

配置数は鐘の大小で違いますが、室町から江戸時代にかけてつくられたものは、人間の煩悩の数にあわせて108乳が多かったとか。

除夜の鐘つきのまとめ

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大晦日の夜は、かなり冷え込みます。
暖かくしてお出かけください。

年越しの風物詩の除夜の鐘ですが、ここ最近では自粛するお寺が増えてきました。
日本の伝統が変わりつつありますが、ご家族やお子さまと一緒に一度は鐘つき体験をしてみませんか。

厳粛な気持ちで鐘をつき、心が洗われたら、そのまま初詣のお参りができます。

『除夜の鐘つき+初詣』を行えば、新しい1年はご利益バッチリですよ!

その他の年末年始イベントはココでチェック!


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この記事を書いたひと

りこ

りこ

浜松在住歴30年、3人の子育て中の40代主婦です。

パン屋さん・ケーキ屋さん・和菓子屋さん大好き!
お出かけついでに立ち寄ることがささやかな楽しみです。

長年住んでいても、浜松は新発見ばかりです。
子どもとお出かけして出会った、浜松の「楽しい場所」・「人」・「おいしいもの」をお届けしていきます。