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浜名湖で潮干狩りがしたい!アサリのゆりかごで資源再生

あさり

浜名湖での潮干狩りが2016年・2017年の2年連続で見送られています。

以前に比べ浜名湖でのあさり漁獲高が激減し、一般の潮干狩りだけでなくここ数年は漁師さんによる漁にも影響が出ています。
そんな中、浜名湖のあさり復活に向けてある取り組みが行われているのはご存知ですか?

 

豊富な漁場「浜名湖」

浜名湖

手のひらにも似た複雑な形をした浜名湖は、アニメ『もののけ姫』に出てきた『ダイダラボッチ』の手の跡とも言われています。

この浜名湖は今切口で遠州灘と繋がっているため、海水と湖水が混ざる汽水湖です。
水深も比較的浅く、湖内に繋がる川からの栄養分が豊富なこともあり、多種多様な生物が生息しています。

ノコギリガザミ(ドウマン蟹)やクルマエビ、カキ、海苔など四季を通して多くの資源が得られる恵まれた漁場といえる浜名湖ですが、その中でも最も重要な漁業としてアサリ採取があげられます。

 

アサリの漁獲高ってどのくらい?

2016年、2017年と潮干狩りが見送られている程のアサリ漁獲高ですが、以前はかなりの漁獲高をあげていました。

浜名湖にある静岡県水産技術研究所浜名湖分場の広報誌によると、1982年は7800トンを越えていたようです。
昔は浜名湖でもいっぱいアサリがとれたとよく聞きますが、このデータをみると納得しますね。

最近では2009年に6,000トンを超える漁獲高がありましたが、2013年では1400トンにまで減少しています。

浜名湖アサリ漁獲高推移

アサリなど干潟に生息する貝類には、濁った水を浄化するはたらきがあります。

子どもの夏休みに行った自由研究の実験では、海水200mlに対し米のとぎ汁を約10mlを加えて濁らせた水にアサリを入れたところ、2時間程で透明な水になりました。
このようにアサリの浄化能力を実際に目で見ると、アサリなどの貝類の必要性がわかりやすいですよね。

浜名湖の水質維持のためにも、アサリの減少は食い止めたいところなのです。

 

サポーター制度「浜名湖アサリゆりかごの会」

アサリの漁獲高減少の要因は台風や赤潮、食害など様々なことが考えられますが、浜名漁業協同組合ではこのような減少に歯止めをかけようと今年からある制度を始めることにしました。

それが、アサリ一網サポーター制度「浜名湖アサリゆりかごの会」です。

「アサリのゆりかご」とは天然採苗という保護活動の一環のこと。
砂利を入れた網袋を干潟に設置し、そこにアサリの幼生を集めて網袋の中で安全に育てるのです。
支援者はこの砂利を入れた網袋を購入し、1〜2年後に大きく育った成貝300gを持ち帰ることができます。
※遠方でなかなか来れない場合は、アサリを郵送することも可能。

そんな砂利が入っているだけの袋にアサリが育つの?と疑問に思うかもしれません。
アサリの幼生はとても小さく、網袋を通り抜け中の砂利に付着します。
そのまま袋の中で成長すると、台風などで流されてしまうことを防いだり、外敵からも守られて、思っているよりも多くのアサリが育つのです。

実際、浜名湖では4年前から地元漁師によって始められていて、今も3000個の網袋が設置されています。
関係者によると、1つの網袋で300個ほどのアサリが育つ場合もあるそうです。

アサリを育てる網袋は、従来の潮干狩り会場であったは浜名湖弁天島の赤い鳥居の建つ堆積干潟『いかり瀬』に設置されます。
置いた網袋は、育っていくアサリをその目で見て触れることができるので、定期的に訪れてみるのもいいかもしれませんね。
※観察する場合は、弁天島海浜公園といかり瀬との往復渡船料として、大人800円、子ども400円(各税込)が別途必要となります。

また、大きくなった貝は事前に連絡すれば放流してくれるので、アサリ掘り体験もできます。
子どもと一緒に潮干狩りや磯遊びを楽しみながら、海の生き物を観察してみるのもいいですね。
もちろん、複数口申込んだ場合はアサリ掘り体験用と受け取り用に分けることもできますよ。

 

サポーターの募集

アサリのゆりかごの会のサポーターは6月15日(木)〜9月30日(土)まで募集予定です。

年会費 1,000円(消費税込み、アサリ網袋一口分を含む)
※一口増えるごとに1,000円(税込)ずつ費用が加算されます。
募集口数 300口(一人あたり10口まで)
申込受付日 2017年6月15日(木)〜9月30日(土)
申込方法 入会申込用紙に必要事項を記入
→FAXまたは郵送にて舞阪町観光協会事務局まで送付。
会員として受理された方には、回避のお支払い方法について連絡あり。
申込先 【舞阪町観光協会 事務局】
FAX:053-592-0759
E-mail:maisaka@bentenjima.jp
特典

①成育したアサリの所有権は会員にはありません。
その代わりに浜名湖で漁師が水揚げしたアサリ300gを受け取ることができます。
入会1〜2年後の期間に、アサリ300gを受け取るか、そのアサリを前もって放流しアサリ掘り体験をすることができます。
入会後1年以内でもアサリの成育状況の観察は何回でも可能です。

②アサリ掘りと一緒に、浜名湖の水性動物の観察を行なうことができます。

③会員は、弁天島遊船組合が催行する下記の体験料を通常の10%割引で利用できます。
【割引可能体験】
磯遊び、湖上遊覧、船釣り、体験教室
※会員資格を保有している方と同行される方は何名でも可。

URL http://www.bentenjima.jp/new/00000140.html
 問い合せ先 053-592-0757(舞阪町観光協会 事務局)

 

アサリのゆりかごで資源再生 まとめ

有明海でも浜名湖と同様にアサリの絶滅危機がありました。
しかし、数十年かけ現在ではアサリ漁は復活し、スーパーでも九州産のアサリをよく見かけるようになりました。

国産アサリの資源保護に私たちでもできることをしていきたいですね。

めざせ!浜名湖での潮干狩り再開!
we love 浜松♪

 

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この記事を書いたひと

のの

のの

千葉県出身の30代主婦。結婚を期に浜松へ引っ越してきました。浜松にきて驚くこともいっぱいですが、新たな発見もできて楽しい毎日です。
休日は子どもとお出かけすることが多いので、一緒に楽しめる場所を日々サーチ中!