【2017年大河ドラマ「おんな城主 直虎」井伊直虎ゆかりの地観光⑧】直虎の花押が入った書状が見つかった蜂前神社
直虎は実は男性だった?!という説がありますが、直虎について書かれている書物や直虎が書いた書状はあまり見つかっていません。
井伊家の記録として江戸時代に記された「井伊家伝記」にも直虎について記されているのはごくわずかです。
そんな中、直虎が徳政令を実行したことを示す文書に「次郎 直虎」と署名し花押を記した唯一の文書が蜂前神社で長年保管されていました。
(現在は浜松市博物館に寄託されています)
大河ドラマ「おんな城主 直虎」では、第14回から徳政令を巡る舞台として、また禰宜役のダンカンさんが登場。
女城主としての足跡を残した「蜂前神社(はちさきじんじゃ)」をご紹介します。
この記事の見出し
蜂前神社について
三方原台地から引佐町井伊谷方面に進むとちょうど下り坂のところに祝田(ほうだ)地区に蜂前神社があります。
祝田といえば、直虎のいいなずけ・井伊直親が結婚して井伊谷城から住まいを移して屋敷を構えたのがこの辺りです。
また、三方ヶ原戦いの本戦地といわれ、徳川家康が武田信玄軍に待ち伏せされた場所でもあります。
家康は、この蜂前神社で必勝祈願に訪れたそうです。
階段を上ると拝殿があります。
(階段右手には砂利の坂道もあります)
拝殿の奥に本殿があります。
周りは木々に覆われ、神社は小高い丘に配置されています。
本殿裏へ回って拝殿・本殿を見下ろしたところ
蜂前神社の始まりは、さかのぼること1700年前の古墳時代。
応神天皇の頃に都から八田毛止恵(はったもとえ)という役人がやってきて、この祝田地区を開墾し神社を創りました。
本殿中央に御祭神の「熯速日命」、左右に「武甕槌命」「甕速日命」が祀られています。
また拝殿脇には、他にもいくつかの社があり、祀られています。
拝殿の紐を引っ張ると神社の説明アナウンスが流れます
拝殿内部には直虎の花押が入った書状(複製)が展示
内部には他にも、毎年10月に行われている祭りの華やかな様子の写真が展示されています。
直虎の花押
直虎の花押が入った古文書が唯一見つかったのが蜂前神社です。
1565年、今川家によって井伊領に徳政令が出されました。
井伊直虎は、井伊領を守るために2年間凍結し、その間に寺社や商人の土地を守り、経済の立て直しを行いました。
(大河ドラマ「おんな城主 直虎」第14回からの内容)
1568年、凍結していた徳政令を井伊領内で実行。
祝田地区の蜂前神社と百姓にも徳政令の書状が出されました。
井伊谷の他の地域にも徳政令が出されましたが、おそらく武田信玄が三方ヶ原の戦いで遠江を攻めてきた時に井伊谷をほとんど焼け払ったと言われています。
直虎の花押が入った書状は他にもあったと思われますが、現存しているのは蜂前神社で見つかった「井伊家直虎関口氏経連署状」だけです。
女性があまり使うことがなかった花押を直虎が使っていたということで、貴重な資料として現在は浜松市博物館で保管されています。
蜂前神社では「井伊家直虎関口氏経連署状」の他、井伊直平、直盛などの書状を複写資料で社務所や本殿で見ることができます。
蜂前神社のお守り
お守り類は何種類か取り揃えています。
お財布などに入れやすいカードタイプの御守りもありました。
おススメはこちら↓↓↓
遠州綿紬の生地に直虎の花押の刺繍が入っています。
中には天竜ひのきの御内符(ごないふ)が入っています
お守りっぽくない生地やカラーなのが、かえって新鮮!
同じカラー地でも、生地の採り方によって見た印象が違うので、自分好みが選べます。
お値段は左右、どちらの形も500円。
他の直虎グッズ
直虎の花押入りの袱紗や和蝋燭を販売しています。
蜂前神社の御朱印
蜂前神社で御守りや御朱印を頂くには、曜日と時間が決まっています。
平日は行事がない限り、社務所は閉まっていて、いつでもいただけるわけではないのでご注意ください。
土日祝日のみ | 10:00~16:00 |
---|
御朱印帳持参の場合、御朱印は2種類
自分の御朱印帳を持参の時は、貼付式の御朱印を頂けます。
2種類あり、一番右側は一枚で300円。
真ん中の赤札・一番左側は2枚セットで500円です。
2枚セットを見開きで御朱印帳に貼ると、赤がかなりインパクトありますね。
蜂前神社の御朱印帳を購入の場合
蜂前神社の御朱印帳を購入されたら、あらかじめ上記のように見開き2ページの御朱印が書かれています。
宮司さんが常時いらっしゃらず、地域の方たちが社務所を管理されているからです。
購入時に神社の参拝日を入れてくれます。
蜂前神社の御朱印帳
「赤」と「黒」の2種類が用意されています。
どちらも正面に直虎の花押と直政の兜の立物(たてもの)がデザイン刺繍されています。
色のコントラストが目を惹く素敵な御朱印帳です。
御朱印料込みで1500円です。
表側
裏側
裏側は井伊家の家紋が配置されています。
背景は斜めの織り柄なので高級感漂い、持っているだけでご利益ありそう~♪
とっても素敵なので、購入することにしました。
さんざん迷いましたが、落ち着いた雰囲気の「黒」に決定!
他の神社に持参した時、色々な御朱印帳の中でひと際カッコ良さが目立ちましたよ。
蜂前神社へのアクセス
JR浜松駅方面より | 国道257号線経由約40分→「値洗交差点」を過ぎ、坂道を下りきる手前に案内板あり、左折約80m |
---|---|
東名「浜松西I.C.」 | 高速道路を下り左折→県道65号線を北西方向に進む→国道257号線を左折→「値洗交差点」を過ぎ、坂道を下りきる手前に案内板あり、左折約80m |
新東名「浜松いなさI.C.」 | 高速道路を下り、右折→国道257号線を南下→「金指西」交差点を左折→257号線と362号線の合流地点をさらに進み、都田川にかかる橋を渡ってすぐを右折。 |
浜松中心地方面から来ると下り坂の途中にこの看板があります。
うっかり通り過ぎても次の道で左折すれば蜂前神社に着きます。
引佐方面からくると上り坂になってすぐ、この看板があります。
左折(または右折)して進むと、ほうだ屋台置き場があります。
屋台置き場と白い建物の間を入ります。
JR浜松駅より | 遠鉄バスターミナル→「渋川・奥山行き」乗車約40分→「祝田」下車→徒歩約3分 バス代570円(2017年3月現在) |
---|---|
天竜浜名湖鉄道「金指駅」より | 遠鉄バス「浜松駅行き」乗車約4分→「祝田」下車→徒歩約3分 バス代150円(2017年3月現在) |
参拝料 | 無料 |
---|---|
駐車場 | 約10数台分あり |
住所 | 静岡県浜松市北区細江町中川6915 |
蜂前神社から井伊直虎ゆかりの地へのアクセス
井伊直親の墓所 | 車で約3分 徒歩約10分 |
---|---|
大河ドラマ館(みをつくし文化センター) | 車で約10分 |
龍潭寺 | 車で約10分 |
浜松市地域遺産センター | 車で約20分弱 |
蜂前神社まとめ
三方原台地から井伊谷に向かって坂を下りてくると、井伊直親が過ごした祝田(祝田)地区があります。
この祝田にある蜂前神社で、直虎のサインである花押が入った唯一の書状が戦乱の世の中をくぐり抜けて保管されていました。
徳川家康や武田信玄が遠江侵攻で井伊谷を駆け抜けていたのです。
昔から自然豊かで静かな地域ですが、直虎の生きた戦国時代に思いを馳せて訪れてみてはいかがですか。
素敵な御朱印帳や御守りもおススメですよ。
この記事をSNSでシェア