【東海道湖道編】地元の残したい風景5選(2)

いかり瀬

浜松市には、昔から変わらない情緒豊かな自然や建物などが現存しています。

約40年ぶりに絵筆を取った私。
浜松のさまざまな所へ旅に出かけ、心に残った数々の風景を作品にしました。

旧東海道「舞坂宿」にスポットを当てて2回シリーズをwe love 浜松の読者の皆さまにお届けします。
今回は第2弾、舞阪~新居までの景色のご紹介です。

 

舞阪漁港

舞阪漁港

湖道を渡る「雁木」の対岸には、舞阪漁港があります。

舞阪漁港は、特にシラスが有名です。
シラスとはマイワシ・カタクチイワシの稚魚のことで、遠州灘でのシラス漁が大変盛んに行われています。
その漁獲量と操業規模は全国有数です。

毎年3月21日がシラス漁解禁日で、翌年1月14日までが漁期となります。

4月から7月まで、月1回 第3土曜日に「えんばい朝市」があり、当日しらす船が獲ってきたばかりの生しらすを販売します。
ぜひ、新鮮な生シラスを食べてみてください。

 

辨天神社(べんてんじんじゃ)
弁天島と天女伝説

辨天神社(べんてんじんじゃ) 弁天島

舞阪港を北に行くと、弁天島の入り口があります。
そこに「辨天神社」があります。

天女伝説もあり、神社の鳥居の横の案内看板に、こう書かれています。

「昔,浜名湖のこのあたりには砂州があり,天女が住んでいたが,どういうわけか美保の松原に飛んで行ってしまったという。
その後,今切の渡しの安全のためにできたのが弁天神社です」
(案内看板本文抜粋、編集)

土地の漁師が羽衣を隠してしまえば、羽衣伝説はこの弁天島になっていたかもしれませんね。

境内には、正岡子規や松島十湖、茅原華山の句を彫った詩碑があります。

 

今切口

今切口

明応7年(1498)の大地震で砂州が切れて、外洋と繋がりました。

今切口の幅が狭いため、満ち引きの潮流は河の流れのようです。
満ち潮時に外洋に出ようとする船のエンジンは、馬力を相当あげているようでした。

現在は、浜名湖大橋で今切口を渡れます。

江戸時代この潮流の中、手漕ぎ船で湖道を渡っているのです。
その工夫が「いかり瀬の水路」でした。

 

いかり瀬

いかり瀬

赤い鳥居が立ち、潮干狩りで有名な湖上の島ですが、正式には「いかり瀬」と言います。

湖上に杭を何本も立て、砂をためて島を造りました。
この様子は「安藤広重の東海道五十三次舞坂宿」でも描かれています。

このいかり瀬の中に水路を作って、その中を今切の渡しの船が行き来しました。
こうすれば、激しい潮流の影響もありません。

いかり瀬に建てられた巨大な赤い鳥居は、正式名称を「浜名湖観光タワー」と言うそうです。
潮干狩りや海の生物の観察をしながら、江戸時代の今切の渡しに想いを馳せてみてはいかがでしょか。

 

新居関所

新居関所

「新居関跡(あらいのせきあと)」として、1920年(大正10年)に史跡に指定、1955年(昭和30年)に国の特別史跡に指定されました。

明応7年(1498年)に、明応地震が起こり、遠州灘沿岸は津波により今切口が決壊。
住民は今切・新居地区(荒井)に移転しました。

その後、度々暴風雨・大洪水に見舞われ、移転を何度も繰り返していました。
建物が全壊し流されたため、翌宝永5年(1708年)に更に西の現在地に移転。
移転したことにより、今切の渡しの航路が長くなり不便になりました。

新居関所は移転後も浜名湖の湖口に面し、船着場も併設されていた。
手前の水路から、今切口へ出入りするところが、他の関所と違うところですね。

 

ご紹介施設の詳細情報

舞阪漁港

舞阪漁港

4月~7月の 第3土曜日に「えんばい朝市」が開催。

住所 浜松市西区舞阪町舞阪2119-38
見学時間 自由
※市場見学は予約が必要
駐車場 ●漁業関係者優先の無料駐車場あり(「えんばい朝市」の時は駐車できません)
●満車の場合は弁天島海浜公園駐車場をご利用ください。普通車400円
アクセス 電車 JR弁天島駅から徒歩で15分
バス JR浜松駅北口バスターミナル遠鉄バス4のりば 「10 高塚・舞阪町内経由」約40分乗車→「舞阪西町」下車→徒歩約3分
車 東名「浜松西IC」から約30分

 

辨天神社(べんてんじんじゃ)

辨天神社(べんてんじんじゃ)

住所 浜松市西区舞阪町弁天島2669
拝観時間 自由
拝観料 無料
駐車場 付近に弁天島海浜公園有料駐車場あり
普通車400円
アクセス 電車 JR弁天島駅より徒歩2分
車 JR浜松駅方面より浜松バイパス国道1号線経由 約30分

 

今切口

今切口

住所 湖西市新居町新居
見学料 無料
駐車場 南向き車線に浜名湖大橋駐車場あり
アクセス 車 JR浜松駅方面より浜松バイパス経由 約30分

 

いかり瀬

いかり瀬

4月~8月末頃まで弁天島海浜公園発着の渡し船(有料)に乗って行くことができます

住所 浜松市西区舞阪町弁天島
駐車場 弁天島海浜公園有料駐車場
普通車400円
アクセス 電車 JR弁天島駅から徒歩約8分
車 JR浜松駅方面より浜松バイパス経由 約30分

 

新居関跡(あらいのせきあと)

新居関跡(あらいのせきあと)

住所 湖西市新居町新居1227-5
電話 無料関所案内サービスの予約
053-594-3615
開館時間 9:00~16:30
定休日 ●毎週月曜日(休日の場合は開館)
●年末年始(12/26~1/2)
入館料
(関所のみ)
大人310円
小人100円
幼児無料
駐車場 無料駐車場あり
※33台分
アクセス 電車 JR新居町駅南口から西へ徒歩8分/
車 東名「浜松西IC」・「三ケ日IC」より30分
公式HP http://hamaguru.com/sekisho/

旧東海道「舞坂宿」周辺の風景画を描いて・・・

今回は潮干狩りで有名な湖上の赤い鳥居周辺のスポットをお届けしました。

ご紹介のスポットはいずれもJR舞坂駅や舞阪海浜公園からは徒歩15分~20分弱のエリアです。
何気ない景色ですがちょっと足をのばしてゆったりとお散歩してみると色々な発見ができます。

赤鳥居のいかり瀬前の弁天島海浜公園は、年間を通じてさまざまなイベントが開催しています。
イベントと合わせて周辺もぜひゆったりと散策を楽しんでみてくださいね。