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【井伊直虎ゆかりの地観光⑪】息切れ覚悟!直虎が守った井伊家居城の「井伊谷城跡」

井伊谷城址
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井伊谷城とは?

現在の浜松市北区にある井伊谷城は、井伊家が守る居城でした。
戦国時代、井伊家は駿河の今川氏の支配下にありました。

1560年の桶狭間の戦いで城主 井伊直盛が、その後家督を受け継いだ井伊直親は1563年に謀反の疑いで殺害、曾祖父の井伊直平や城代の中野氏など相次いで井伊家男子が戦死し、井伊家の跡継ぎに残されたのはまだ2歳の直親の子 虎松(井伊直政:徳川四天王の一人)だけでした。

しかし虎松がまだ幼少のため、井伊直盛娘である次郎法師が井伊直虎と名乗り、虎松の代わりに女城主を務めました
井伊家を支えていた重臣の多くを失い井伊家断絶の危機の中、直虎は徳政令を2年間凍結して井伊領の経済の立て直しを図るなど、城主として手腕を発揮しました。

井伊直虎と虎松

その後1568年、今川氏寄りの家臣 小野但馬守が今川氏真の命により、井伊領を支配するようになったため、直虎は城主の座を奪われ虎松と龍潭寺に身を寄せました。
小野但馬守が城主となりましたが、数か月後には徳川家康と井伊谷三人衆(今川派から徳川派に離反)に攻められ、井伊領は徳川家康の支配下になりました。

徳川家康

小野但馬守は逃亡後に処刑され、直虎に再度城主になるチャンスがきましたが、井伊領はまだまだ領地争いの渦中にありました。
武田信玄が遠江一帯を攻め始めたのです。
1572年、仏坂の戦い・二俣城の戦い・三方ヶ原の戦いなど武田軍は井伊谷城周辺の井伊領を囲む遠江一帯を東西から攻めたのです。
徳川家康は三方ヶ原の戦いで大敗し、浜松城に逃げ帰りました。

その後、武田軍は刑部(現在の浜松市北区細江付近)で越年し、井伊谷を焼き原って三河方面に進行したと言われています。
この時に井伊谷にある寺はほとんどが焼けたそうなので、書状も大半が焼失したのでしょう。
井伊直虎が城主だった記録は少なく、直虎が城主として花押のサインをした書状は、蜂前神社に残されていた書のみです。

蜂前神社

1573年、武田信玄が病気で死去すると武田軍は撤退。
徳川家康は遠江国の城を奪い、井伊谷城は家康の力で井伊家に取り戻すことができました

その後の虎松は徳川家康の家来として活躍し、家康から万千代の名が与えら、また戦いの功績として井伊領を一部戻されたりしました。
万千代(虎松)が元服して井伊直政と名乗ると直虎の次に井伊家を継ぐことになりました。
直虎の死去後、直政は拠点を移し群馬県の箕輪城主や高崎城主となりました。

直政の息子たちは、彦根城を居城としたので、江戸時代以降の井伊谷城は城としての機能はなく、廃城についてもよくわかっていません。

 

井伊谷城跡へ出発

駐車場はありません。

浜松市地域遺産センター

城跡に行くには、頂上まで歩いて登ります
登頂口から頂上までの距離は、約500m。

事前にリサーチしてみると、登頂口から15分ほど歩けば到着するとわかりました。
「意外に近い!」と気軽に考えていましたが、どうやら息切れするような急な坂?!のようです。

車で上までササっと行かれるといいのですが、残念ながら「井伊谷城跡」がある城山公園には駐車場がありません。
すぐ近くにある浜松市地域遺産センターの駐車場が利用します。

車を停めたらここから徒歩です。
引佐協働センターの前を通って、井伊谷城跡へ向かいます。

引佐協働センター

引佐協働センターを通り過ぎたあたりで案内板がありました。

 

近くにある「井殿の塚」

引佐協働センターを通り過ぎたあたりで案内板がありました。

井伊谷城跡

井伊直親の父、井伊直満とその弟井伊直義が今川家に謀反を企てた疑い(今川派であった井伊家家臣:小野政直の讒言)で駿府にいる今川義元に殺害されてしまいました。

謀反の疑いのために殺害されたということで、井伊家では公に葬儀もできなかったのでしょうか。
井伊家菩提寺ではなく、井伊家居館の一角にひっそりと葬られています。
直満と直義の2人の供養のために遺骨を納める塚を築き、輪塔を建てたと言われています。

塚の上には一本の松を植えたと言い伝えられていますが枯れてしまったのでしょうか、現在は大きく成長したタブの木が植わっています。

井殿の塚

家康くん
井伊谷城跡のすぐ近くの場所にあるんじゃ。
江戸幕府の大老 井伊直弼殿も井伊家墓所巡りで訪れ、ここには石垣などを寄進したそうじゃ。

引佐図書館前をさらに真っすぐ進みます。

引佐図書館

家康くん
引佐図書館前から井伊谷城跡までの距離は約460mじゃ!

図書館から真っすぐ進むと赤いのぼりと、案内板があります。

井伊谷城跡

ここから「井伊谷城跡」の頂上に向かいます。

井伊谷城跡

直虎ちゃんの赤い看板には・・・

この先、急坂が続きます。登り、下りは十分気を付けて
道中、2カ所の休憩所があります

こんな風に書かれています。
この坂、かなりの急こう配なのがわかりますか?

ここから頂上まで約310m!
距離は短いので、覚悟していた坂道でも意外とすぐに着くかも。
さっそく登ります。

坂は上りやすいように舗装され、手すりが設置されていました。

 

井伊谷城跡までの登山道

井伊谷城

登山道には何カ所もこのような頂上までの距離が案内されています。
徐々に縮まっている距離を励みに、上を目指して登ります。

 

最初の休憩所

井伊谷城跡

先を登っていた方が休憩所へ・・・
ベンチがあり、ゆっくり過ごせます。

ここからはこんな景色が見えます。
ちょっと登っただけで、ずいぶん高いのが分かります

井伊谷城跡

私もちょっと休憩・・・と思ったら、娘は休まずにさっさと先を進んでいます。あらら・・・

井伊谷城跡

坂だけでなく階段もあります。
坂道よりも階段の方が登りやすいのですが、階段も続くとキツ~イ!!

だんだん足が痛くなってつりそうになってきました。
やっぱり休憩しておけばよかった・・・

前を見ると先を進んでいた娘もペースダウン。
手すりを持ちながら登ってます(^^;

井伊谷城跡

第2休憩所に着きました。

井伊谷城跡

残念ながら、先ほどの休憩所と違い、ここからは井伊谷の景色が眺められません。
奥に道があるので、別ルートからも井伊谷城跡に向かえるようですね。

ここにも別ルートの坂道が‼

井伊谷城跡

『滑面注意』と書かれていますが、一度転んだら転がっていきそうなくらい、くねくねの急な坂です。
頂上方面から来たサイクリストがこの坂道をあっという間にサーッと降りていきました。ビックリ!

しばらく階段が続きます・・・

井伊谷城跡

まだ続くの?!
『あと80m』・・・

井伊谷城跡

ゼイゼイ息切れしながら登っていくと、上から降りてくる方が「もう少しですよ~、頑張って~」と声をかけてくれました。

返事はニッコリとうなずくだけで精一杯の私(^^;
もうひと踏ん張り!と、なんとか気力で足を動かします。

直虎の時代は、舗装された道や手すりはもちろんなく、ただの山道だったのでしょうね~。
城と山の下の居館との行き来は本当に大変だっただろうなぁ~と思いを巡らしていると・・・

気賀関所にもあった顔ハメがチラッと見えてきました!!
案内板には『虎口(大手口)』と書かれています。

井伊谷城跡

虎口(大手口)とは中世以降、城郭の出入口となっていた場所です。
出陣の兵が出入りに利用していましたが、敵にすぐに攻め込まれないように、土塁などで曲げて防御されていたそうです。

 

井伊谷城跡から一望できる井伊谷の景色

やっと頂上に到着‼
登頂口から約15分はかかりました。

やや平地の場所で、見晴らし展望台、いくつかのテーブル&ベンチ、顔ハメがありました。
テーブルでは、家族連れがお弁当を広げています。

井伊谷城跡

まずは展望台に行ってみました。

井伊谷城跡
井伊直虎ゆかりの地からJR浜松駅近隣に建つアクトタワーまで浜松市内が見渡せます。

アクトタワー井伊谷城跡

直虎の菩提寺「妙雲寺」
井伊谷城跡

顔ハメの隣に案内板がありました。
案内板の後ろはさらに地面が盛り上がっています。

井伊谷城跡

上に登ってみると歩きやすいようにぐるりと1周できる道がありました。

井伊谷城跡

盛り上がった部分の中央は、『御所の丸』です。

井伊谷城跡

『御所の丸』とは?

南北朝時代、井伊道政は南朝の後醍醐天皇の皇子宗良親王を助け、井伊谷城に招きました。
その後、宗良親王は井伊道政の娘を正室として迎え、宗良親王の子・尹良親王も井伊谷城で生まれたと言われています。

しかし、北朝方の高師泰・仁木義長らに攻められ、井伊谷城は落城してしまいます。

親王がいたことから御殿(御所)という位置づけだったと思われます。

 

さらに奥に進むと、三岳山が見えるポイントがありました。

南北朝時代、三岳山にある三岳城が井伊家の戦の時の詰め城だったようです。
戦国時代になり、詰め城は現在の浜北区にある大平城であったようですが、直虎の時代の井伊家は三岳山、城山、井伊家居館を本拠地に過ごしていました。

井伊谷城跡

城山公園の井伊谷城跡から三岳山の三岳城跡までは約5㎞。
山登りなので約1時間くらいの距離でしょうか。

三岳山からの景色は、井伊谷城よりもさらに高く、かなり見晴らしがいいそうです。
今でもかなり遠くまで見通せるので、敵などの動きを把握するにはうってつけの場所だったでしょうね。

三岳山にも、直虎ブームをきっかけに訪れてみるといいですね。

 

井伊谷城跡へアクセス・駐車場

井伊谷城跡城山公園
井伊谷城跡城山公園 詳細

住所 浜松市北区引佐町井伊谷306
見学時間 いつでも可能
駐車場 浜松市地域遺産センター駐車場に停めます。
駐車場から登頂口まで徒歩約7分、登頂口から頂上までは徒歩約15分。
(帰りの下りは7分くらいで降りてこられました)
トイレ 新設されたトイレが頂上脇にあります。
車で井伊谷城跡城山公園へアクセス

駐車場はありませんので、付近の浜松市地域遺産センター駐車場に停めます。

JR浜松駅方面から ①国道257号線経由「高町」で舘山寺街道に入る
舘山寺街道「すじかい橋北」から県道49号線で北上
→「気賀四ツ角」で真っすぐに進み
県道362号線に入る
→「清水橋」で360号線に入り「神宮寺」交差点を直進
→「引佐協働センター」交差点を直進
→浜松市地域遺産センター駐車場に停める

②国道257号線で引佐方面へ北上
→「井伊谷上」交差点を左折
→「引佐協働センター」交差点を右折
→浜松市地域遺産センター駐車場に停める
東名「三ケ日I.C」 国道362号線経由 約25分
東名「浜松西I.C」 浜松環状線経由で国道257号線を北上→井伊谷交差点を左折→「神宮寺」交差点を右折県道261号線経由 約30分
新東名「浜松いなさI.C」 国道257号線を南下→井伊谷上交差点を右折→「引佐協働センター」交差点を右折国道257号線経由 約20分
バスや電車で井伊谷城跡城山公園へアクセス

JR浜松駅からバス バスターミナル ・遠鉄バス45番「奥山行き」または44番「伊平行き」乗車/約1時間→「神宮寺」下車→徒歩約7分
バス代670~690円(2017年4月現在)
天竜浜名湖鉄道「金指駅」 遠鉄バス「奥山行き」乗車→「神宮寺」→徒歩約7分
遠鉄バス「渋川行き」乗車→「井伊谷」下車→徒歩約7分
天竜浜名湖鉄道「気賀駅」 大河ドラマ館前から「龍潭寺行き」乗車約15分→「龍潭寺」下車→徒歩約30分
※大河ドラマ館開館時期のみ運行(~2018年1月14日)
大河ドラマ館からバス  大河ドラマ館前から「龍潭寺行き」乗車約15分→「龍潭寺」下車→徒歩約30分
※大河ドラマ館開館時期のみ運行(~2018年1月14日)

 

井伊谷城跡周辺の井伊直虎観光

井伊谷城跡登頂口から歩いて行かれる直虎ゆかりの地

井殿の塚 徒歩約5分
井伊家居館跡 徒歩約6分
浜松市地域遺産センター 徒歩約7分
渭伊神社&天白磐座遺跡 徒歩約20分
龍潭寺&井伊家墓所 徒歩約30分
井伊谷城跡の駐車場(地域遺産センター)から車で行かれる直虎ゆかりの地

渭伊神社&天白磐座遺跡 約0.8㎞、車で約8分
龍潭寺&井伊家墓所 約1.5㎞、車で約10分
「おんな城主 直虎」大河ドラマ館 約4.9㎞、車で約15分
「蜂前神社」 約5㎞、車で約16分
「浜松城天守閣」 約20㎞、車で約50分

 

井伊谷城城山公園のまとめ

「おんな城主 直虎」の放送をきっかけに訪れた井伊谷城跡。
残念ながら城などの建物はありません。
でも、大河ドラマの放送決定後に城跡の頂上までの山道が舗装されるなど、見学しやすい設備が整えられました。

頂上からは自然豊かな井伊谷だけでなく浜松市内を一望できます。
戦国時代、領地争いで翻弄された井伊領ですが、ここで直虎はどんな思いで過ごしていたのでしょうか。

徳川家康や直虎をはじめ、いろいろな武将が関わる歴史がある浜松、とっても奥が深いですね。

 

「おんな城主 直虎」が舞台の浜松市引佐町井伊谷で、戦国時代の歴史を感じよう!!
We love 浜松‼

 

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この記事を書いた人

りこ

りこ

関西生まれ・浜松在住歴30年、高校生・小学生の3人の子育て中の40代主婦です。

パン屋さん・ケーキ屋さん・和菓子屋さん巡りが大好き!
用事でお出かけついでに、目的地近隣のお店に立ち寄ることがささやかな楽しみです。

浜松は長年住んでいても知らないことばかりでしたが、子どもとのお出かけやイベント時に出会った、浜松の「驚き!楽しい!場所」・「人」・「美味しいもの」をお届けしていきます。

 

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